本州では「人食いグマ」が話題になっています。
被害に遭われた方のご冥福をお祈りします。
今回問題となっているクマは「ツキノワグマ」ですが
北海道にいるのは「ヒグマ」です 。
ヒグマは道内いたるところに生息しています。
札幌でも頻繁に出没、目撃情報が寄せられ
ご記憶にある方もいるかも知れませんが
平成25年には滝野公園内にヒグマが侵入して
閉鎖となったこともありました。
★監視カメラに写った当時の写真。犯人は1歳~2歳の若グマでした。
今回の騒動で改めて「クマ=恐ろしい動物」というイメージを
持たれた方もいるかも知れませんが、
ヒグマは本来人を恐れる動物です。
むやみに人に近づいたり、ましてや人を食べようとする動物では
ありません。
25年のクマ騒動の際も、結局誰一人姿を見ることはありませんでした。
クマだってヒトみたいに大きないきものが来たら
怖いんです。
ただ、当時の報道などの影響で「滝野=クマがいるところ」というイメージを
お持ちの方もいるかも知れませんが
半分正解で半分間違いです。
滝野公園がある「札幌市南区滝野」には
クマはいます。
だって山の中ですし、昔からクマがいた所に
作った公園なので。
でも、滝野公園にはいません。
というのが正解です。
滝野公園がある場所は南側が
支笏湖の方までずっとつながっているので
公園の近くにはヒグマが生息しています。
ただ滝野公園は、周囲を高さ2.5mのフェンスで
覆われていて、ヒグマなどの大型動物が
入って来れないようになっています。
★高さ2.5mのフェンス。こんな急斜面にも設置しています。
※フェンスの近くは一般の方は入れません。
さらに、毎週1回スタッフが徒歩で巡回をして
監視カメラの画像の回収と異常がないかの
確認をしていますので、ヒグマの侵入等あれば
すぐにわかるようになっているんです!
★巡回は徒歩です。
★この時期はダニがたくさんつきますが、
負けずにがんばっています。
このように滝野公園ではヒグマが中に入らないよう
十分対策を行っているので安心してご利用ください。
ただ、遊びに来た時に、公園内や公園の近くに
食べ物を置いて行ったりすると
「人のいる所には食べ物がある」と学習してしまうクマが
いるかも知れないので絶対にしないでくださいね。