遅れてしまいましたが各受賞者の作品に対しての講評を追記いたします。
東口広場、カントリーハウス横会場で展示中のハンギングバスケットコンテストの結果を発表致します。
【滝野公園賞】
No、3 ‘スーパームーンの下で’
〇作品講評
堂々としたラウンドバスケットです。
セレクトした植物にも間違いがなく、滝野の自然にしっくり溶け込んでいます。
技術的にも使用した苗の根鉢が大きくて大変だった割には、詰め込み感もなく、ふんわり形よくできました。
もし何か一つアドバイスをと言われれば、同系色植栽からインパクトのある色使いをしてみては?という事でしょうか。
文句のつけようのない、まとまった作品ですが、一歩踏み出して斬新なものへの挑戦をしてみると実力がついてくるでしょう。
講評者名:コテージガーデン 梅木あゆみ
【花新聞賞】
No,4 ‘葡萄色の風にゆられて’
〇作品講評
アジサイの紫色が大人の落ち着いた華やかさを出して目を引きました。
フクシヤの白色、コリウスやヒューケラの銅葉色の分量や配置もいい感じ。
ボリュームもあって「魅せる」ハンギングとして印象に残りました。
背景の林から作品が浮かび上がり、たわわになったブドウがよりおいしそうに見えます。
講評者名:花新聞編集長 平野 薫
【MyLoFE賞】
No,20 ‘清涼’
〇作品講評
夏の季節感を感じさせる花の華やかさと、葉ものの株の大きさや高さ、また垂れ下がる植栽とダイナミックな作品でした。
花色づかいに、もう少しテーマの「清涼」を感じられたらと思いましたが、この広い公園内では遠目から見て与える印象、色づかいの心地よさや目を引く華やかさも大切な要素と考え選ばせて頂きました。
自由にのびのびとした植物の表情も印象的でした。
講評者名:MyLoFE編集長 川合 美帆
☆全体講評
ラウンド型、壁とコンテナ、コンテナのみのエントリーとなりましたが、ラウンド型、コンテナとセットの作品はレベルが高かったと思います。
このようにコンテストとなると自分の楽しみやお客様のために作るのではなく、いかにインパクトを与えるかというとこに重点が置かれます。
可もなく不可もなく、または目立たないというのは不利になります。
一般の皆様の視点とプロの視点は全く違うので、コンテストと人気投票は一致しない場合もありますが、どちらにしても一目で人を惹きつけるデザインが求められるのではないでしょうか。
テクニック的にはラウンド型は球形またはドロップ状にへこみの無い形が求められ、壁型は丸くへこみが無くさらにグラマラスな形が高得点となります。
(コテージガーデン梅木あゆみ)
オーソドックスなものから、これがハンギングなのか!?と驚くものまで、ハンギングバスケットの奥深さ、懐の広さを感じさせるコンテストでした。
涼やかで落ち着いた印象の作品は自宅に飾るととても素敵だと思うのですが、こういう場所でこれだけの数が集まると埋没してしまいますね。
コンテナコンテストでもよく言われていましたが、「不特定多数に見せる作品」を意識することはとても大切だと感じました。
(花新聞編集長 平野 薫)
3タイプの作品が並び、それぞれにレベルの高さに感心しました。
多数の作品が並ぶと、やはり引きつける、見せることを意識した植栽選びや色づかいが、いかに大切なのかを感じさせられました。
また、季節感という点でも、見る人側の要求があるのだな、と私自身感じました。
バスケットとコンテナの作品はダイナミックで、かつ互いを引き立てあう植栽の難しさもあるようで、とても参考になりました。
いづれの作品も、この場にふさわしく、よく考えられたものばかりで、素晴らしいコンテストになっていると感じます。
来園者の方が色々話しながら楽しそうに1つの作品を選ぶ姿も印象的でした。
(MyLoFE編集長 川合美帆)
◆一般人気投票結果◆
1位 No、3 ‘スーパームーンの下で’
2位 No,14 ‘22年前の花束’
3位 No,15 ‘豪華爛漫~花美HANABI~’
3位 No,20 ‘清涼’
以上の結果となりました。
人気投票へのご協力ありがとうございました。
なお、ハンギングバスケットは8/18(日)まで展示しております。
協力:日本ハンギングバスケット協会北海道支部
(有)コテージガーデン、花新聞、マイロフェ